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NO11-6 義母と義父を介護して3年、ほほえみに救われる

被介護者 義父・義母    介護者 嫁

ほほえみの会にお世話になって3年以上も経つのに、初めての感想文です。


今までは、書こうとしても心の葛藤に足を引っ張られ、
考えがうまくまとまらずあきらめてしまっていたのです。
 

思い返せば14年前、義母の糖尿病が進み目がよく見えないから
包丁持てないと言われて始まった同居生活。
病院の送り迎えなどありながらも、まだ元気だった義父と義母でした。

 

数年前、「まっすぐ歩けないみたいだ」と義母が自分から言い出し脳神経外科へ。
初めは、パーキンソン症候群という診断でしたが、じきに認知機能が落ち始めました。
要介護1の認定を受けデイケアを始めました。

 


やがて風邪をこじらせて入院。退院する時は車いすになっていました。
この時からケアマネさんのアドバイスで木野先生のお世話になるようになり、
先生のご指導で、しっかりとしたリハビリ体制を作って頂き、訪問リハビリ、
訪問看護、訪問マッサージを入れて、なんと手引きで歩けるようになり、
病院では全粥だった食事も、ほどなく普通食に戻りました。

 


ここまでは、本当に夢中で介護してきたように思います。
けれども、義母の運動機能の回復が頭打ちになり認知症が進んでくると、
私の気持ちが沈むようになってきました。
ケアマネさんにこぼすと、「ほほえみの会」の存在を教えていただいたのです。

 



初めて参加した時は緊張しましたが、みなさんのお話を聞くうちに気持ちが
軽くなっていきました。当事者同士でなければ、なかなか本当の「共感」は得られず、
この種の「共感」がなければ、人は孤独に陥り、癒されることがないのだと思います。
具体的にも役に立つ経験談、アドバイスがたくさんあって、
本当にここに来て良かったと思いました。

 


その後、すぐに義父も言動が怪しくなり、木野先生のお世話になるようになりました。
心臓に弱点がありながらも自由に動ける義父の対応には、義母とはまた違った大変さが
ありましたが、その動けることがアダとなり、2度の転倒から硬膜下血腫をやり
入退院の繰り返し、今回はとうとう脳挫傷の診断がつき、寝たきりの状態に
なってしまいました。

 


急性期に肺炎をおこし、命に係わるということで、気管切開をしてしまいました。
しっかりしていた頃、何かの折に「何もしてくれるな」と言っていた義父。
本人の願いのままにしてあげられなかったとの後悔が、夫にも私にもあります。
が、最後まで出来得ることをしようと思い直しています。

 


 この間も義母は、緩やかに病状は進む中にも、尻もちを着いてしまい、
恥骨骨折で通所リハビリを訪問リハビリに変えたり、回復してしばらく
良かったと思えば、逆流性食道炎で吐血して緊急入院したりして、
今は車いすから離れられなくなってしまいました。

 


認知も大分悪くなり、静かにしている事が多くなりました。
それでもディケア、ディサービス、訪問看護・訪問介護・訪問マッサージと、
相変わらずたくさんの助けてくださる方のおかげで、
それなりの生活を家族とともに送っています。
少しは、かみ合わないながらも会話を交わしながら。

 

こうして振り返れば、改めて私にとってはなかなか大変だったなと思います。
ほほえみの会の存在が本当にありがたいと思います。
都合で出席できない月でも、その存在が心の支えになっています。
本当に感謝しています。ありがとうございました。

これからも、よろしくお願いします。