パリ3日目は、モンマルトルの丘を訪れた。
お目当ては46年前ツアー旅行だったので果たせなかった若き絵描きに自分の似顔絵を描いてもらうことだった。
昔と同じ雰囲気で20人ほどの画家が客待ちをしている。日本人画家を探したが見当たらず、東洋人らしい30代の男性にお願いした。
ガイドブックの注意書きに従って、先に所要時間と料金を聞く。約30分、60ユーロ(6600円)。
作品は似ている??かと言えば似ていない。
支払いの時に何処の国の人かと聞くとラオス人だと言うので、ラオスの人にはそう見えたのだと納得した(?)。(写真9,10)
夕食は、ムール貝の白ワイン蒸し。バケツの様な容器に入った小振りのムール貝で味は良かった。
こういう食べ方はフランス留学経験のある次女・恵子と2004年にフランス旅行に行った際、モンサンミッシェルを見学するために泊まった
サン・マロの小さなレストランで食べたバケツ(?)一杯のムール貝の感激を再体験した。(写真11)
9月4日は、パリを離れてイル・ド・フランス圏からオート=ノルマンディー地方へ遠出をすることにした。
ジヴェルニーGivernyはパリの北西70キロに位置する人口500人の小さな村に、年間50万人の観光客が訪れる。
そこに何があるのか? クロード・モネの名画が生まれたモネ晩年の邸宅と庭園、そしてあの睡蓮の池があるのだ。
パリのサン・ラザール駅から電車でヴェルノン駅まで約50分、シャトルバスに乗り換えて約20分。若干遠いが行く価値がある。(写真13〜21)
モネの邸宅を後にしてランチは、(私が希望した)オニオンスープでしたが、出て来たのは具が入っていたので、オニオングラタンでした。(写真22)
パリ市内に戻り、オランジュリー美術館を訪ねる。
ナポレオン3世が造った巨大な温室(オランジュリー)だったが、19世紀にモネの睡蓮の作品を収めるために美術館として改修されたのだ。
チュルリー公園内にあり、別名「モネ美術館」と言う。この巨大なモネの睡蓮の絵は此処でしか見られない、海外に貸し出しは難しいだろうなと思う。(写真23,24,25,26,27,28,29)
地階に画商ポール・ギョームの印象派のコレクションがあると石田君が教えてくれて見学のため階段を降りていくと、
工事現場のような壁が行く手を遮って居る。
丁度職員らしき長身の男性がいたので、石田君が声を掛けた。何と作品は今、日本へ貸し出しているのでここは閉館中だということが分かった。
今回、事前の打ち合わせではパリ市内は地下鉄、バスで移動する。郊外はレンタカーを借りる、という事だったが、行く先々で食事をするので、その都度ワインを飲むのがフランス流あり、それでは車の運転ができないし、万が一事故に遭遇しないとは限らないからと石田君の配慮で全て地下鉄、バス、新幹線を含む電車で移動した。イル・ド・フランス圏内なら距離に関係なくフリーパスが有る。ナヴィゴ・デクーヴェルトという期間限定のIC式乗車カードで駅内の自動販売機で1週間用または1ヶ月用のチャージができる。(写真30)
22.80€(2850円)で一切乗車券を買う手間はなく、旅行客にとっても大変便利で格安だ。
パリの地下鉄は、入るときはナヴィゴをタッチするとドアが開く仕組みだが、しばしばタッチの仕方が悪いのかドアが開かなくてやり直しをしたり一度だけだが係員を呼んでもらったりした。駅員は日本のように駅構内には見当たらない。駅を出るときは料金が距離に関係なく同一料金なので、改札というものはない。昔は切符を回収するポストのようなものがあったと記憶しているが今回は何もない。検察も一度もこなかった。
地下鉄が清潔でカラフルになっていたのは治安の不安がなく今昔の感があった。(写真31,32)
地下鉄の中で見つけたのは、電動スケーターである。(写真33)。石田君によればここ1年前からパリ市内で流行っている乗り物で、通勤にも使われていると言う。そう言えば、毎朝クロワッサンを食べに行くと目の前を電動スケーター(トロチネット・エレクトリック)が車の間をスイスイ走り抜けて行くのを見た。たまたま女性が車内に持ち込んでいる所に遭遇したので隠し撮りした。貸しスケーターなのでスマートフォンで予約し、市内至るところにあるステーションで返却するシステムになっているそうだ。